虚空への召喚
1
俺は強化改造された戦闘兵士だ。
第二次星間大戦、341戦闘領域fフィールドでの任務中、奇妙な体験をした。
いつものように、遮蔽物に身を潜め、敵の接近を待っていた。
だが、何かがおかしい。
静かすぎる。
radio communicationも途絶え、小隊の仲間たちの気配すら感じられない。
ふと、視界の端に微かな光が動いた。
最初は敵の光学迷彩かと思ったが、その動きはあまりにも不規則で、まるで生き物のように蠢いていた。
「敵か?」
静かにライフルを構え、光に狙いを定める。
しかし、それは敵の兵器ではなく、もっと奇妙なものだった。
それは…空間そのものが歪んでいるようだった。
まるで、どこか別の次元の入口が、このfフィールドに開いてしまったかのように。