粘土の叫び

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大学のサークルで、 粘土教室に通い始めた。 週に一度、近所の公民館で開かれるその教室は、 参加者のほとんどが僕と同じ大学生で、 和やかな雰囲気だった。 講師の先生も、穏やかで物腰柔らかい女性だった。 初めのうちは、ただひたすら無心に粘土をこねるのが楽しかった。 カップを作ったり、猫の形にしてみたり。 感触が、なんだかとても懐かしく感じられた。
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怖さを変えて作り直す

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