深夜食堂の悪夢

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俺は警察官をしている。 それでも、食事が苦手で、特にラーメンのような濃いものは胃が受け付けない。 いつものように巡回していると、深夜まで営業しているラーメン食堂が目に留まった。 暖簾をくぐると、カウンター席に一人、男性客が座っていた。 俺も仕方なく、一番奥の席に腰を下ろす。 店主は無口で、黙々とラーメンを作っている。 「いらっしゃい」 店主の声は低く、どこか響くような不気味さを帯びていた。 俺は「塩ラーメン」を頼んだ。
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怖さを変えて作り直す