「練乳皿うどんマスター」
タカシから、奇妙な誘いがあった。
曰く、「ピラミッド型半社施設で、スイカ割り名人の集まりがあるんだ。
お前も来いよ」。
話を聞けば、その施設は以前、ある大手企業が研究所として使っていたらしいが、今は閉鎖され、一部がイベントスペースとして貸し出されているとのこと。
タカシは、そこで開催される「一風変わった体験会」に興味を持ったのだという。
僕は、練乳皿うどんマスターとスイカ割り名人という組み合わせに強い違和感を覚えつつも、退屈な日常から逃れるように、タカシの車に乗り込んだ。