ディラエモンの歪んだ帰還
1
夏休みの課題で、僕は「未来の乗り物」というテーマで自由研究をすることになった。
どうせなら、ただの模型じゃなくて、実際に動くものを作りたい。
おじいちゃんが昔、ガレージで何か作ってたのを思い出した。
部品は倉庫の奥にしまってあるはずだ。
親に内緒で倉庫を開けると、埃まみれになった巨大な箱があった。
箱を開けると、そこには何かの設計図と、見たこともない機械部品がぎっしり詰まっていた。
設計図には「恐竜ロボット・ディラエモン」と書かれている。
どうやら、おじいちゃんは昔、SF映画に出てくるような、タイムトラベルできる恐竜ロボットを作ろうとしていたらしい。
宝の山だ!