エノラ・ゲイからの招待状

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僕のスマホに、見知らぬ発信元から定期的に「テスト」というタイトルのメッセージが届くようになったのは、去年の春のことだった。 最初は単純な間違いだと思っていた。 だが、そのメッセージは毎日、決まった時刻に送られてくる。 ある日、僕は意を決して返信してみた。 「誰ですか?」と。 すると、すぐに返信があった。 「エノラ・ゲイです」。 その名前を聞いた瞬間、背筋に冷たいものが走った。 なぜなら、その名前は、僕が最近読んだ歴史書に記されていた、ある有名な原子爆弾投下に関連する人物の名前だったからだ。
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