奪われた宝物

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子供の頃、父に買ってもらった「メタルビルドゴッドガンダム」が、 今でも俺の部屋の棚に鎮座している。 もうだいぶくたびれて、関節も緩くなっているけれど、 あの頃の俺にとっては、最強の「宝物」だった。 昨夜、ふと目が覚めると、部屋の明かりが薄っすらとついていた。 誰かが部屋に入った? いや、まさか。 寝ぼけていたのだろう、と自分に言い聞かせ、再び目を閉じた。
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怖さを変えて作り直す

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