クーロン教室

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「キーロン、今日の課題はこれでいいですか?」 パソコン教室の講師、カーロンマスクさんが私の画面を覗き込んだ。 画面には、奇妙な文字列が羅列されていた。 キーロン、クーロン、キーロン、クーロン…。 「うん、いいね。ただ、もう少し“人間らしさ”を加えてみようか。 例えば、この部分、少しだけリズムを変えてみるのはどうかな?」 カーロンマスクさんの指が、画面上のコードをなぞる。 その指先が触れた瞬間、画面がチカチカと明滅した
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怖さを変えて作り直す

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