うんこミュージアムの悪夢
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「ねえ、この公众号、見たことある?『うんこミュージアム公式』だって。」
隣の席の佐藤さんが、スマホの画面をこちらに向けた。
俺はチラリと視線を移した。
確かに、うんこミュージアムのロゴと、なんだか薄汚い茶色いキャラクターが描かれた、見慣れないアカウントだった。
「いや、知らない。何それ?なんか 気持ち悪い ね」
「でしょ?でも、なんか面白そうじゃん?今度一緒に行かない?友達の誕生日プレゼントに、うんこグッズとかあげたらウケるかも」
佐藤さんは、キラキラした目で俺を見つめてくる。
正直、うんこミュージアムなんて、俺の趣味とはかけ離れていた。
でも、断るのもなんだか気が引けて、「まあ、考えておくよ」と曖昧に答えた。